超長時間作用型カボテグラビルは年3回の投与が可能
Ultra-long-acting cabotegravir could be taken three times a year

早期試験結果によると、超長時間作用型カボテグラビルは４ヵ月に1回の投与でPrEPおよびHIV治療が可能となる。

製薬会社GSK社のKelong Han博士らは、70名の被験者を対象とした第Ⅰ相臨床試験において、異なる用法・用量で投与したカボデグラビルの安全性および薬物動態を評価した。

彼らはまず、承認済みのカボテグラビル200 mg/mL（CAB200）を、より多くの注射量を可能とするrecombinant human hyaluronidase PH20（rHuPH20）とともに腹部に皮下注射した。しかし、この投与方法では十分な忍容性が得られず、重篤な注射部位反応が８名に発現した。同社は、この投与法を継続しないことにした。

本試験の次の段階では、rHuPH20は投与せずに新しいカボテグラビル超長時間作用型製剤（CAB-ULA）を被験者に投与した。CAB-ULAは各種用量（800mg/2mL、1,200mg/3mLまたは1,600mg/3mL）を、腹部皮下注射または臀部筋肉注射で投与した。CAB-ULAは、特に筋肉注射で投与した場合に忍容性が高かった。

皮下注射によるCAB-ULAの最高濃度は、CAB-ULA筋肉注射よりも低かったが、いずれも承認済みCAB200筋肉注射よりも低かった。薬物動態プロファイルは「より平坦」であったことから、吸収が遅いことが示されたとHan氏は述べた。半減期はCAB-ULA筋肉注射よりもCAB-ULA皮下注射のほうが長かったが、いずれもCAB200筋肉注射よりも長かった。

薬物動態モデリングでは、4ヵ月以上の間隔でCAB-ULA筋肉注射をした場合、2ヵ月ごとのCAB200筋肉注射よりも体内の薬物濃度が高くなると予想された。

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